派遣で働いていると、なぜか不安が尽きません。
仕事が始まる前も、始まってからも、契約更新の時期が近づいても、常に何かしらの不安が頭をよぎります。
「この職場でやっていけるかな」
「更新されなかったらどうしよう」
「担当者はちゃんと考えてくれているのかな」
派遣を始めたばかりの頃は特に、こうした不安が次々と湧いてくるものです。
そして多くの人が、「誰かが正解を教えてくれたらいいのに」と思いながら働いています。
でも、派遣で不安が消えない一番の理由は、実はそこにあります。
正解を“外”に求めすぎていること。
それが、派遣を必要以上に苦しい働き方にしてしまう原因なのです。
派遣は「決めてくれる人」がいない働き方
正社員やパートと比べると、派遣はとても曖昧な立場です。
- 配属先の会社がある
- 派遣会社がある
- でも最終的に自分の働き方を保証してくれる人はいない
この構造が、派遣特有の不安を生みます。
正社員なら、異動や評価、配置転換など、会社の判断に委ねる部分が大きいですよね。
パートなら、シフトや勤務条件が比較的シンプルです。
一方、派遣は
「ここで続けるか」
「更新するか」
「次を探すか」
そうした判断を、自分で引き受けなければならない働き方です。
にもかかわらず、多くの人が無意識に
「担当者が何とかしてくれるはず」
「職場が配慮してくれるはず」
と、外に答えを求めてしまいます。
ここにズレが生まれます。
担当者や職場に期待しすぎると、不安は増える
前回の記事で触れたように、派遣会社の担当者は「味方でも敵でもない存在」です。
仕事を紹介し、契約を管理する役割はありますが、あなたの人生を背負ってくれるわけではありません。
それでも、
- 希望に合う仕事を完璧に用意してくれる
- 不安を先回りして解消してくれる
- 嫌な職場から守ってくれる
こうした期待を、無意識に抱いてしまいがちです。
でも、期待が大きいほど、少しのズレで不満や不安が膨らみます。
「思っていた話と違う」
「相談しても動いてくれない」
「ちゃんと見てくれていない気がする」
そのたびに、気持ちは揺さぶられます。
そして、不安はさらに強くなっていきます。
派遣でラクに働いている人の共通点
一方で、同じ派遣でも、比較的安定した気持ちで働いている人もいます。
そういう人たちに共通しているのは、能力や運ではありません。
最初から割り切っているのです。
- 派遣会社は仕事をつなぐ場所
- 職場は「期間限定で関わる場所」
- 不安がゼロになることはない
こうした前提を、頭ではなく「感覚」で理解しています。
だから、何か起きても
「まあ、派遣だし」
「想定内かな」
と、心の揺れが小さい。
不安がないわけではありません。
ただ、不安に振り回されないだけなのです。
不安をなくそうとしなくていい
多くの人が
「不安を感じてはいけない」
「もっと前向きにならなきゃ」
と思いがちですが、派遣ではそれは現実的ではありません。
派遣は
- 契約が区切られている
- 立場が固定されていない
- 先が見えにくい
この構造上、不安が出るのは自然なことです。
大事なのは、
不安を消そうとすることではなく、不安と一緒に働ける状態を作ること。
「不安があるけど、今はこれでいい」
「全部決まっていなくても大丈夫」
そう思えるだけで、心はずいぶん軽くなります。
派遣で不安が減る「自分なりの基準」
不安が強い人ほど、判断基準を外に求めています。
だからこそ、次のような「自分基準」を持つことが大切です。
- この仕事は、今の自分に無理がないか
- 期間限定だと思えているか
- 我慢しすぎていないか
- 終わりが見える働き方か
これらに「YES」が多ければ、多少の不安があっても続けられます。
逆に、
「全部人任せ」
「嫌だけど我慢するしかない」
という状態が続くと、不安はどんどん大きくなります。
派遣は「不安がある前提」で成り立つ働き方
派遣でうまくいく人は、
不安がない人ではありません。
不安がある前提で、距離感を保てる人です。
- 担当者に期待しすぎない
- 職場に人生を預けない
- いつでも次を選べる余白を残す
この感覚が身につくと、派遣は一気にラクになります。
不安を完全に消そうとしなくていい。
正解を誰かに委ねなくていい。
派遣は、
「自分で選び、自分で終わらせられる働き方」です。
そう考えられるようになったとき、
不安は敵ではなく、判断材料のひとつに変わっていきます。