派遣で働いていると、ある程度時間が経ったころに、必ず一度は頭をよぎる言葉があります。
「このままでいいのかな」
仕事が極端に嫌なわけでもない。人間関係も大きな問題はない。それでも、心のどこかで、今の働き方に対する迷いが消えない。派遣で働いている人の多くが、同じ感覚を抱えています。
この迷いは、甘えでも怠けでもありません。むしろ、ちゃんと現実を見ているからこそ生まれる感情です。
「このままでいいのかな」と思う瞬間は突然くる
派遣の迷いは、忙しいときよりも、少し余裕が出てきたタイミングで現れやすいものです。
仕事に慣れ、毎日をこなせるようになったころ。更新の話がちらつき始めたころ。周囲の正社員の動きが目に入ったとき。
そんなときに、「私はこの先どうなるんだろう」「ずっと派遣でいいのだろうか」という問いが浮かびます。
これは派遣に限らず、どんな働き方でも起こるものですが、派遣の場合は「契約」という区切りがある分、よりはっきりと意識させられます。
迷いの正体は「派遣」ではなく「先が見えないこと」
多くの人は、この迷いを「派遣だから」とひとまとめにしてしまいます。でも実際には、問題の中心はそこではありません。
- この先の生活がどうなるかわからない
- 収入が安定するか不安
- 年齢を重ねたときのイメージが描けない
こうした「先の見えなさ」が、不安を大きくしています。派遣という働き方は、その不透明さが表に出やすいだけです。
だから「このままでいいのかな」と思ったときは、派遣を否定する前に、「何が見えなくて不安なのか」を分解して考えてみてほしいのです。
派遣で働き続けている人は「考える力」を使っている
派遣を続けている人は、何も考えずに流されているわけではありません。むしろ逆です。
- 更新するかどうか
- 次はどんな職場がいいか
- 今の生活とのバランス
- 体力や気力との折り合い
こうしたことを、定期的に考え、選び直しています。これは正社員よりも、むしろ自分の状況を冷静に見つめる力が必要な働き方です。
「このままでいいのかな」と思うこと自体が、その力を使っている証拠でもあります。
「変わらなきゃ」と焦らなくていい
迷いが出ると、「何か変えなきゃ」「次に進まなきゃ」と焦ってしまう人も多いです。でも、必ずしも行動を起こす必要はありません。
今の職場で、もう少し様子を見る。
今は生活を優先すると決める。
今は考える時期だと割り切る。
それも立派な選択です。派遣は「今どうするか」を小刻みに決められる働き方です。人生全体の答えを、今出さなくてもいいのです。
派遣を続ける理由は途中で変わっていい
最初は「条件が合ったから」でもいい。
「今は正社員がしんどいから」でもいい。
「家庭とのバランスを取りたいから」でもいい。
派遣を続ける理由は、途中で変わって構いません。変わらない理由を無理につくる必要もありません。
この柔軟さこそが、派遣という働き方の特徴です。
まとめ
派遣で「このままでいいのかな」と思うのは、真面目に働いてきた人ほど感じやすい迷いです。
その迷いは、派遣が悪いからではなく、先を考える力があるから生まれます。今すぐ答えを出さなくても大丈夫。派遣は、立ち止まりながら選び直せる働き方です。
迷いながらでも働いている自分を、まずは否定しないでください。それだけで、少し気持ちは軽くなります。