契約打ち切りを告げられた日ー40代派遣が感じた理不尽と現実

派遣で働いていると、「次の更新はあるのだろうか」という不安は、どこか頭の片隅に常にあるものです。とはいえ、実際にその日が来るまでは、どこか他人事のように感じていたのも正直なところでした。

この記事では、40代後半で派遣の契約打ち切りを告げられた私自身の体験をもとに、そのとき感じた理不尽さと、そこから見えてきた現実についてお話しします。同じような立場で不安を抱えている方に、少しでも「自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。

派遣の契約打ち切りは、ある日突然告げられた

契約打ち切りを告げられたのは、特別なことが何もない、ごく普通の平日でした。いつも通りに出社し、いつも通りに仕事をこなし、昼休みには同僚と何気ない会話もしていました。

ところが午後になって、派遣会社の担当者から「少しお時間をいただけますか」と連絡が入ったのです。面談の予定もなかったので、そのときにはもう、嫌な予感がしていました。そして案の定、告げられたのは「今回で契約は終了になります」という一言でした。

頭では「派遣とはそういうもの」と分かっていたつもりでした。それでも、いざ自分の身に起きると、心がついていかないものです。帰りの電車の中で、窓に映る自分の顔がやけに疲れて見えたことを、今でもよく覚えています。

派遣の契約が更新されない理由は、はっきり教えてもらえない

当然、私は理由を尋ねました。業務でミスをした覚えはありませんでしたし、むしろ任される仕事は増えていたくらいです。ところが担当者から返ってきたのは、「派遣先の体制変更で」「予算の都合で」といった、どこか歯切れの悪い説明ばかりでした。

しかも後になって、同じ部署に私より後から入った若い派遣スタッフは、そのまま更新されていたことを知りました。もちろん、派遣先にはいろいろな事情があるのでしょう。けれども、そうした状況を目の当たりにすると、「結局は年齢なのではないか」という思いを拭い去ることはできませんでした。

はっきりと「年齢が理由です」と言われることは、まずありません。だからこそ余計に、やり場のない悔しさが残るのです。反論しようにも根拠がなく、納得しようにも理由がわからない。この宙ぶらりんな状態こそが、契約打ち切りのいちばん苦しいところだと私は感じています。

40代の派遣が直面する年齢の「見えない壁」

振り返ってみると、40代に入ってから、派遣の仕事探しの空気は少しずつ変わっていました。若い頃は、求人サイトで条件に合う仕事を見つけて応募すれば、比較的スムーズに決まっていたのです。ところが40代後半になると、スキルや経験は十分なはずなのに、なぜか顔合わせまで進めない、あるいは進んでも決まらないということが増えていきました。

派遣は、法律上は年齢で選ぶことができない仕組みになっています。しかし実際の現場では、「若い人のほうが長く続けてくれそう」「指示を出しやすそう」といった、表には出てこない基準が存在しているように感じます。これが、40代・50代の派遣スタッフが直面する「見えない壁」なのだと思います。

さらに言えば、契約を打ち切られたあとの仕事探しは、在籍中よりもずっと心細いものです。収入が途切れる不安に加えて、「また同じことが起きるのではないか」という怖さもつきまといます。そのため、焦って条件の合わない仕事に飛びついてしまい、結果的にまた苦しくなるという悪循環に陥る人も少なくありません。

派遣の契約打ち切り・雇止めにあったとき私がしたこと

とはいえ、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきませんでした。そこで私は、まず自分の気持ちを整理することから始めました。悔しかったこと、納得できなかったことを、誰に見せるでもなくノートに書き出していったのです。そうすることで、「私が否定されたわけではなく、あくまで契約の問題だった」と少しずつ切り分けて考えられるようになりました。

また、派遣会社との契約内容もあらためて確認しました。契約期間や更新の条件、雇止めの予告についてなど、これまでなんとなく流していた部分を見直したことで、自分の立場を冷静に把握できたのは大きかったと思います。納得できない点があれば、派遣会社の担当者や労働相談の窓口に相談するという選択肢もあると知っておくだけで、気持ちの持ち方はずいぶん変わります。

そして何より大きかったのは、「派遣という働き方だけに自分の生活を預けていていいのだろうか」と考えるきっかけになったことでした。

40代からは派遣だけに頼らない在宅ワークという選択肢

契約打ち切りを経験して痛感したのは、「働く場所を誰かに決められてしまう」ことの怖さです。どれだけ真面目に働いても、派遣先の都合ひとつで仕事がなくなってしまう。その現実を知ったからこそ、私は収入の柱をひとつに絞らない働き方を考えるようになりました。

そのとき目を向けたのが、オンラインでできる事務や在宅ワークでした。こうした仕事の中には、資格が必要なく、年齢を問われないものも少なくありません。これまで派遣で積み重ねてきたデータ入力や書類作成、メール対応といった事務のスキルは、在宅の仕事でもそのまま活かすことができます。

もちろん、いきなり派遣を辞めて在宅ワーク一本にする必要はありません。まずは空いた時間で少しずつ始めてみて、「派遣がなくなっても、自分には別の道がある」という安心感を持つこと。それだけでも、次に同じような理不尽に直面したとき、心の揺れ方はまったく違ってくるはずです。

まとめ:40代で派遣の契約打ち切りにあっても、働き方は自分で選べる

40代での契約打ち切りは、本当に悔しく、理不尽に感じるものでした。理由がはっきりしないまま仕事を失う経験は、自信を大きく揺るがします。けれども、だからといって、これまで積み上げてきた経験やスキルまで否定されたわけではありません。

むしろ、あの日の出来事があったからこそ、私は「誰かに選ばれるのを待つ働き方」だけでなく、「自分で選べる働き方」を考えられるようになりました。もし今、あなたが同じような不安を抱えているなら、派遣の次の仕事を探すのと並行して、年齢を問われない在宅ワークという選択肢にも、ぜひ一度目を向けてみてください。資格不要で始められるオンライン事務の仕事は、思っているよりもずっと身近にあります。

この記事を書いた人

TOMOKOのアバター TOMOKO 40代・50代女性向け 派遣の始め方ナビゲーター

派遣という働き方で15年以上、40代・50代女性向けに情報発信をしています。
大手企業の正社員経験と育児によるブランクを経て、派遣として働き続けてきました。

特別な資格やスキルがなくても、自分に合う仕事を選びながら続けられるのが派遣の良さだと感じています。

このブログでは、派遣が初めての方や久しぶりに働く方に向けて、実体験をもとに、現実的で無理のない情報をお届けしています。

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