派遣先の同僚から遠回しな悪口を言われ続けたのに、耐えた方が契約を切られた話

派遣先で嫌な思いをしても、相手が上司ではなく同僚で、しかも名指しされていないと、「気にしすぎかな」と思ってしまいがちです。
実際、私も最初はそう考えていました。

私は40代後半のとき、ある派遣先で同僚の契約社員から、遠回しな悪口を聞こえるように言われ続けました。
言い返さずに仕事を続けていたのは私の方でしたが、最後に契約を切られたのも私でした。

この記事では、そのとき何が起きていたのか、そして名指しでない悪口でもパワハラにあたる可能性があることをお話しします。

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「ここで腰を据えたい」と思った派遣先で同僚とペアに

紹介されたのは、大手企業のグループ会社でした。
週3日は在宅勤務ができ、派遣から契約社員に登用された人も何人もいたので、「ここで長く働きたい」と素直に期待していました。

仕事は、部長の業務サポートと部署全体のサポートです。
部署には、派遣から契約社員になった古参の女性がいて、私はその人と組んで仕事をすることになりました。
部長もまた、派遣から上がってきた経歴の持ち主で、二人はとても近い関係でした。

この職場で正社員登用の道がどう閉ざされたかは、こちらの記事でも書いています。

「今は忙しいので後で伺います」の一言から空気が変わった

その契約社員はパソコン作業が苦手で、どうやら私を自分の右腕にしたかったようです。
ところが私には部長の業務もあったので、いつでも手が空いているわけではありませんでした。

ある日、部長の仕事をしている最中に話しかけられたので、

「今すごく忙しいので、後で伺います。少しお待ちください」

と答えました。その瞬間、相手の表情が明らかに変わったのを覚えています。

それまでも、その人がいろいろな人の悪口を言っているのは聞こえていました。
ただ、その日を境に、矛先がはっきりと私に向くようになったのです。

聞こえるように繰り返された「PCしかできない人はバカばっかり」

それからは、私に聞こえる大きさの独り言が始まりました。

「前任者はPCしかできなかったから、別の部署に追い出した」
「PCしかできない人はバカばっかり」

といった内容です。

名指しはしていません。
けれど、前任者は小さな職場の隣の部署に移っていたので、その話が本当なのは周りもわかっていました。
そして今、パソコン作業を任されているのは私です。誰に向けた言葉なのかは明らかでした。

在宅勤務の日も同じでした。
以前の職場で「返信が遅い」と注意された経験から、メールにはまず「承知しました」とすぐ返すようにしていました。ところが、この人からは「すぐに返事が来るのは心臓に悪い。
仕事をしていないんじゃないか」と言われるようになりました。

前日と真逆の指示をメールで確認したら契約終了に

さらに困ったのが、業務の指示が日によって変わることでした。
前日に「それはNG」と言われたことを、翌日には「そうしてほしい」と言われるのです。
わざと混乱させているとしか思えない変わり方でした。

それでも私は言い返さず、仕事を続けていました。
とはいえ、このままでは業務が進まないので、メールで「昨日は反対のことをおっしゃっていましたよね」と確認しました。指示を文面に残しておかないと、また後で話が変わると思ったからです。

ところが、このメールをきっかけに、部長から契約を切られてしまったのです。
理由は「(契約)社員に歯向かったから」です。
勤務期間はわずか半年でした。

耐えていたのは私の方なのに、職場を去ることになったのも私でした。
私は今でも、部長と契約社員が組んで、きっかけを待っていたのだと思っています。

名指しでない悪口もパワハラにあたる可能性がある

パワハラというと、上司から直接怒鳴られるようなものを想像しがちです。
けれど厚生労働省の考え方では、同僚からの言動も対象になりえます。

業務上の知識や経験があって、その人の協力がないと仕事が回らない場合などは、同僚でも「優越的な関係」にあたるとされているからです。

また、名指しでなくても、誰に向けた言葉か周りにもわかる状況で繰り返されれば、本人にとっては直接言われるのと変わりません。働く環境が害されている点では同じです。

私の場合、相手は職場の古参で、仕事を組む相手であり、部長とも強いつながりがありました。
そのうえで、遠回しな悪口を聞こえるように繰り返したり、指示をわざと変えて混乱させたりしていました。
これは、パワハラの類型である「精神的な攻撃」にあたる可能性があります。

それなのに、派遣社員の側は「人間関係」の一言で片付けられ、契約を切られてしまいました。
人間関係のトラブルとして処理されると、本来問題にされるべき言動が見えなくなってしまいます。

同僚からのパワハラで契約を切られないためにできること

振り返って、同じ状況の人に伝えたいことがあります。

一つめは、言われた言葉と日時を記録しておくことです。名指しでない独り言の形をとっていても、何度も繰り返されているなら記録する価値があります。

二つめは、指示はできるだけ文面で受け取ることです。私がメールで確認したのは、今でも間違っていなかったと思っています。指示が変わった証拠が残るからです。

三つめは、早めに派遣会社に相談することです。そのとき「相性が悪い」ではなく、「こういう言葉を聞こえるように言われている」「指示が毎日変わって業務に支障が出ている」と、具体的な事実として伝えるのがポイントです。相手が上の立場の人と近い職場では、社内で相談しても届かないことがあるので、派遣会社を通すほうが確実です。

派遣先の同僚から遠回しな悪口を言われ続けたのに、耐えた方が契約を切られた話まとめ

同僚の契約社員から「PCしかできない人はバカばっかり」と遠回しな悪口を言われ続け、前日と真逆の指示に確認のメールを送ったことで、私は人間関係を理由に契約を切られました。

相手が同僚でも、名指しでなくても、立場の強さを背景にした言動はパワハラにあたる可能性があります。

「気にしすぎかな」と一人で抱え込まず、記録を残して、具体的な事実として派遣会社に伝えてください。
契約を切られたとしても、それはあなたの能力が否定されたということではありません。

これからの働き方を考える

派遣先の人間関係に悩みながら、無理をして働き続ける必要はありません。
職場を変える、派遣会社を変える、あるいは派遣以外の働き方を探すこともできます。

今の働き方に限界を感じている方は、これからの選択肢を一度整理してみませんか。




この記事を書いた人

TOMOKOのアバター TOMOKO 40代・50代女性向け 派遣の始め方ナビゲーター

派遣という働き方で15年以上、40代・50代女性向けに情報発信をしています。
大手企業の正社員経験と育児によるブランクを経て、派遣として働き続けてきました。

特別な資格やスキルがなくても、自分に合う仕事を選びながら続けられるのが派遣の良さだと感じています。

このブログでは、派遣が初めての方や久しぶりに働く方に向けて、実体験をもとに、現実的で無理のない情報をお届けしています。

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